10月29日(水) 今日の様子
本日の朝、学級活動の中で『いじめについて考える日』としての放送を行いました。
今日の担当は、生活指導部のある教員です。
そこで語られた内容を生徒のみなさんに、いつでも振り返ってもらえるよう再度、伝えます。
皆さんは、いじめという言葉を聞くと、どんなことを思い浮かべますか?
最近では、SNSやグループの中など、形が見えにくいいじめも増えていると言われています。
だからこそ、いじめを見たり感じたりした時に、第三者がどう行動するかがとても大切だと私は思います。
私は中学2年生の時、ある友達のことで悩んでいたことがありました。
その友達は、少し高圧的な態度で接してくることがあって、私は話す度に気持ちが重くなっていました。
でも、「やめて」という勇気がなく、ただ我慢するしかありませんでした。
そんな時、クラスの別の友達が、私の様子に気付いて、こう声を掛けてくれました。
「大丈夫?つらいなら、うちらと一緒にいようよ」
その言葉を聞いた瞬間、張り詰めていた心がふっとゆるんで、安心感が広がりました。
その後も、その子たちは私の側で一緒に過ごしてくれ、残りの中学校生活を心穏やかに楽しむことができました。
この経験から学んだのは、「助ける」ということは、特別なことをする必要はないということです。
困っている人に気付いて声をかける。
そばにいてあげる。
それだけでも、誰かの心を支える大きな力になります。
いじめの現場を見た時、「自分には関係ない」と思ってしまうことがあるかもしれません。
でも、その環境にいる以上、全く関係のない人はいません。
一歩を踏み出して『大丈夫?』と言える人が増えたら、きっと学校全体の環境も良い方向に変わっていくと思います。
一人一人が”第三者”ではなく”味方”になれるように、今日をきっかけに少しだけ勇気をもって行動してくれたらとても嬉しいです。
『大丈夫?』
相手を思うシンプルであたたかい言葉を覚えておきましょう……。
 
         
        